私が広島に訪れたのは、大学1年の夏休みでした。
友人に誘われたのがきっかけでした。当時はお金に余裕がなく、狭い車内の夜行バスに8時間以上も揺られながら向かいました。
到着したのは7時ごろでまずはホテルにチェックインをし、荷物を預けて予定を立てていた「厳島神社」意気揚々と足を運びました。
厳島へ向かうフェリーからはチラッと海上に浮かんでいるような鳥居が目につきました。
島に降り立ち、出迎えてくれたのは道の両側に立ち並ぶ店とシカでした。
シカと観光客をかき分けて進んでいくと眼前に例の鳥居が現れました。
信心皆無の私ですが、長い時を経て今なお浅瀬にそびえたつ姿は非常に美しく厳かでした。
島内で名産の牡蠣ともみじ饅頭に舌鼓を打った後に向かったのは、第二次世界大戦の傷跡残る原爆ドームです。
周囲は緑豊かで川もあり、落ち着いた雰囲気の中に溶け込むかのようにそこにありました。
教科書やテレビで目にしていたものですが実際に目の当たりにすると、どこか息苦しさを覚えました。
平和記念公園内には数えきれないくらいの千羽鶴と多くの人のメッセージがそなえられていました。
さらにその園内には資料館があり原子力爆弾の恐ろしさや戦争の悲惨さを学ぶことができました。
広島には美しいものや美味しいものなどたくさんありましたが、世界で数少ない原爆投下の地としての側面は必ず目にするべきだと思います。